月経困難症

月経痛は大多数の若い女性が経験することになりますが、初経後しばらくの間はほとんど月経痛を認めないことが多く、2~3年たち月経周期や期間・量などが安定し始めて排卵周期が確立される頃に、強い月経痛を感じる者が増加するといわれています。

こうした月経困難症は

  1. 器質的異常を認めない原発性(機能性)月経困難症
  2. 器質的疾患によって起きる続発性(器質性)月経困難症

の2つに分類されます。
思春期月経困難症は、そのほとんどが原発性月経困難症であり、月経に対する不安や緊張などの心理的要因の関与も否定はできないとされています。

その一方で、中・高校生の性交経験率は増加しており、クラミジア感染の頻度は高くこれに伴う月経困難症や、従来10歳代では稀と考えられていた子宮内膜症による月経困難症も増加しているのが実情です。