子宮頚がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)という性交渉で感染するウイルスがきっかけで発生することがほとんどです。子宮頚部異形成という前がん状態が進行して子宮頚がんに発展します。不正出血などの症状が出てからの発見では子宮を残すことができなかったり、卵巣やリンパ節も摘出しなければいけないなど、大きな手術が必要となるのが現状です。そのため、症状がなくても1~2年に一度子宮頚がん検診を受けていただき、子宮頚部異形成の段階で発見することをおすすめしています。
検査と日帰り手術について
当院では、子宮頚部細胞診(子宮頚がん検診)で異常を指摘された患者様に対し、オリンパス社のコルポスコープという機械を使用し、子宮頚部を拡大視してから組織診を行い、子宮頚部異形成や子宮頚がんを診断しています。
また、子宮頚部異形成の患者様に対し、日帰りで子宮頚部レーザー蒸散術という手術を行っております。これは、子宮頚部をあえてやけどさせることで子宮頚部異形成を治療するという手術となっており、術後の痛みなどはほとんどなく、翌日から仕事復帰可能となっております。当院ではレザック社のCO2レーザーを使用して手術しております。
病変の部位
ワクチンのご案内
子宮頚がんの予防に一番効果的と言われているのが子宮頚がんワクチン(HPVワクチン:HPVが子宮にくっつかないようにするワクチン)です。HPVワクチンを打つことで、90%近い子宮頚がんを予防できるといわれております。高校1年生までは公費(無料)で接種を受けれますが、平成9年4月2日生まれ以降の方でHPVワクチンをまだ接種していない方は、令和7年3月31日までは無料で受けることができ ます。当院のHPからも予約可能です。