妊娠と風疹の関係
風疹とは、風疹ウィルスによる感染症のことです。3日程度で治ることから、一般に「三日ばしか」とも呼ばれています。症状としては、発熱とともに全身に淡い発疹が出て、耳の後ろのリンパ節がはれます。発疹の一つ一つは約直径3ミリの不整形の斑丘疹でピンク色または赤味を帯びています。飛まつにより感染し、発疹出現の前後約1週間に感染性があるとされています。
風疹は幼児から小学校低学年の子供が感染しやすいですが、症状が重くなるのは大人です。
妊娠期の女性が感染すると胎盤を介して胎児に感染し、生まれてくる子供が白内障や難聴、心臓病にかかる「先天性風疹症候群」になる危険性が高くなります。また“妊娠適齢期”にさしかかっている昭和54~62年生まれの女性は予防接種の機会を失っています。
(平成6年の予防接種法改正で、改正前は中学の女子生徒に義務付けられていた予防接種の対象年齢が、1歳から7歳半までに引き下げられたため)
そのため、妊娠前に風疹抗体価検査をすることが一番です。 抗体をもっていれば風疹に対して免疫をもっているので、胎内感染は起こることはなく安心ですね。 抗体を持っていなければ風疹ワクチンの接種を受けることをお勧めします。
(ワクチン接種は月経直後に施行し、その後は2ヶ月間の避妊が必要)